NewJeansの代表曲として知られている「ETA」
NewJeansと言われて、アップルのCM曲にもなっているこの「ETA」を知っている曲としてあげる方多いのではないでしょうか。僕もそのひとりです。アップルのCMで聴いたんですが、あまりにも曲が楽しくてMVのように踊りまくるNewJeansメンバーに気を取られて、アップルのCMだということに全く気が付きませんでした。そんな1回聴いたらNewJeansファンになってしまう魔法の曲「ETA」の楽曲について解説したいと思います。
NewJeans「ETA」誰が作ったのか?
「ETA」の楽曲制作者は250(イオゴン)です。
韓国のDJ兼音楽クリエイターで、多数のKPOPアーティスト(NCT 127、ITZY、f(x)、BoA )に楽曲をプロデュースしている。KPOP好きな方なら、一度は楽曲を聴いたことがあるのではないだろうか。
そんなイオゴンが、NJ3部作に続いて4曲目となる「ETA」をADORミンヒジン代表とダッグを組んでリリースした楽曲が「ETA」だ。ADORは韓国のアーティストが所属するレーベル会社で、最大手エンタメ企業HYBEグループに入っている。
デビュー前に既に「ETA」は完成していた
ADORミンヒジン代表のインタビュー記事を読んだのですが、
NewJeansがデビューする前に、4曲作ったと語っていたので、この250(イオゴン)とのクリエイティブが該当すると思われる。「ETA」の他には「Ateention」「HypeBoy」「Ditto」が250(イオゴン)制作の楽曲だ。
250(イオゴン)NJ3部作と命名
NewJeans「Ateention」「HypeBoy」「Ditto」は聴いてもらえただろうか。
僕が250(イオゴン)NJ3部作と勝手に呼んでいるので、気に入った方は、「NewJeans聴いた?」ではなく、「イオゴンのNJ3部作聴いた?」と知り合いに話してみると、あれっ、こいつマウント取りにきているな感がでるのでオススメです。バニーズもしくはKPOPを愛している人々限定です。
NewJeans「ETA」楽曲におけるビートの特徴は?
さっそく、曲を聴いていきましょう。
それでは聴いてください。NewJeans「ETA」
NewJeans「ETA」
ドライブの定番曲にぴったり
もう、ドライブしながら聴くには最高の曲ですよね。
アップルのCMで聴いたことある人もいるかもですね。僕もアップルCMがNewJeansとの出会いでした。この曲はあまりにも楽しくて、運転しながら聴くと車のホーンを鳴らしてみたくなる衝動が起きるので、注意が必要です。むやみにホーンを鳴らしてはいけません。
実際、NewJeansのサマソニのライブ映像を見ると、この「ETA」に合わせてアニメーションの車が動いているのがわかるので気になった方は見てみてください。
NewJeans「ETA」はボルチモアクラブのサウンドパターン
それでは、「ETA」の特徴的なビートについて話していこう。
これも前回お話した「Ditto」同様、誰にでもわかり易くお伝えすると、
特徴的なのはAとBの2つのビートパターンの組み合わせで構成されてる。
A 「ずんてんつくつくてん」ドラムビート
B 「ど・ど・ど・どっどっ」バスドラム
音楽用語で説明すると「ボルチモアクラブ」と「ジャージークラブ」のビートとキックパターンの組み合わせで構成されていると言える。
ボルチモアクラブとは?
1980年代後半に米国のメリーランド州ボルチモアで誕生したベースミュージックであり、ブレイクビートの1種。ヒップホップとハウスを混ぜやような音楽。ドラムビートが特徴。ずんてんつくつくてん、ずんてんつくつくてん、というリズムに聴こえる。
しかし、概念として定義されているものは無い。
ジャージークラブとは?
2000年代初頭に米国ニュージャージー州ニューアークで生まれた、ベースミュージックであり、ブレイクビートの1種。5つのキックパターンが特徴。重低音が響く。
どっ・どっ・どっ・ど・ど、バスドラムが繰り返す。変形パターンもあり。
実は人気があるビートパターン
同じようなビートとキックパターンで構成された楽曲で、
英国出身ラッパー兼シンガー・ソングライターのM.I.A.(エム・アイ・エー)がリリースしたリミックス楽曲内で、車のホーンが印象的な部分があるので聴いてください。NewJeans「ETA」に入っているボルチモアクラブのずんてんつくつくてんのビートパターンも鳴っています。「ETA」よりMIAのほうがより強いビートなので分かりやすいと思います。うーんかっこいいな。ビートマシンローランド808。
Paper Planes (Scottie B Remix)
アーティストMIAの紹介
英国出身ラッパー兼シンガー・ソングライターのM.I.A.をご紹介します。早速M.I.A 「Paper Planes 」聴いてください
「Paper Planes 」
名前の由来は戦闘中行方不明から
M.I.A.(エム・アイ・エー)という名前は「戦闘中行方不明(Missing in Action)」という軍事用語に由来。そんなM.I.A.(エム・アイ・エー)は、なんと英国の大英帝国勲章を受賞している。国家に実力を認められているアーティストだ。僕にとってのイメージは、映像と音楽がとにかくかっこよかった「スラムドックミリオネア」の印象が強い。紹介ついでにこちらの楽曲もぜひ聴いてほしい。
映像と音楽がマッチしていてかっこいい
M.I.A.(エム・アイ・エー)の楽曲が持つ力強さを感じてもらえただろうか。映像と音楽がばちっとはまる感じのアーティストってなかなかいないので貴重な存在かと思います。
「ETA」にはポンチャック要素も大きい
話をNewJeans「ETA」に戻そう。
「ボルチモアクラブ」と「ジャージークラブ」のビートとキックパターンが入っているのは分かったが、他にも要素として大きいのが、250(イオゴン)が追求している「ポン」の要素だ。
ポンとは情感の音
250(イ オゴン)いわく
「ポン」とは
「英米圏や日本から入ってきた様々な音楽の混交こそが韓国大衆音楽の土台にあり、その文化的な洪水の中でも失われなかった情感こそが〈ポン〉なのだ」と
マッド・ディセントをよく聴いている
さらに250(イ オゴン)はインタビューの中で、米国在住DJのディプロ主催のレーベル「マッド・ディセント(Mad Decent)」が好きだと語っていた。
250(イ オゴン)いわく
「ヒップホップがコアにありつつ、いろんなジャンルのいろんな音をミックスしていくところがおもしろいと思ったんです」
というこで、イオゴンが好きだと言っているマッド・ディセント(Mad Decent)の楽曲を紹介してNewJeans「ETA」の紹介を結びとしたい。
マッド・ディセント(Mad Decent)「Yellow Claw - DJ Turn It Up」聴いてください。
以上、NewJeans「ETA」楽曲紹介でした。
「Yellow Claw - DJ Turn It Up」
以上、NewJeans「ETA」楽曲紹介でした。
参考文献出典
Baltimore club / Bmore(ボルチモア・クラブ/ビーモア)とは – 音楽ジャンル
NewJeans「Ditto」「OMG」サウンド解説〜ゲームのイニシアチブを掌握した決定打
NewJeansの楽曲プロデューサー250の自問自答
女性ラッパーM.I.A.、ウィリアム王子から大英帝国勲章を授与される