コーラ買ってくるけど、ペプシとコークどっちがいいと聞かれることは日本ではあまりないだろう。コーラといえば、コカコーラ。そもそも自販機でペプシを売っている場所が少ないので選択肢としてはコカコーラしかないのが現状だ。
ペプシを見つけると嬉しくてつい買ってしまう。買って飲んで味を確かめるのだ。あーペプシ久しぶりに飲んだ、コークとの違いはこの感じだなと。今日は、韓国で人気のアーティストがペプシとコークのプロモーションソングをリリースしているので、楽曲を聴いた感想と、韓国ではどちらが飲みたいのか解説していこうと思う。
韓国でペプシとコークのプロモーション展開
IVEは韓国で人気トップのアイドル
まず、はじめにペプシについて話していこう。
ペプシのプロモーションに楽曲を提供したのは、人気アイドルグループのIVE
だ。IVEは6人組のグループで、日本人メンバーのレイも含まれている。代表曲は「I AM」で、1月20日現在、MVは2億回再生されている。
イントロからEDM全開
ペプシのプロモーションに提供した楽曲は「I WANT」だ。さっそく曲を聴いたので楽曲の特徴と感想をお伝えしていこう。イントロからまず素晴らしい。エースオブベースのような90年代EDMのような雰囲気で、一気に気分をあげてくれる。
高音ボーカルの浮遊感
高音ボーカルも浮遊感があって気持ちがいい。メインパートに入るとボルチモアクラブのビートが展開されてリズムが生まれてくる。
楽曲の展開に合わせて、ペプシがびっしり並んだ冷蔵庫が左右に出てくるのだが、楽曲のビートにあった映像で見入ってしまう。
ゆっくり歩くぐらいのBPM
ペプシのロゴがいたるところに
サビパートが無い
ペプシフェスで飲みまくる
プレースメント広告が効いてる
韓国ドラマのシーンで、辛ラーメンを食べてる俳優を見ると無性に辛ラーメンを食べたくなるのと一緒だ。韓国のプレースメント広告は本当にうまく出来ている。
コカコーラのプロモーション
理由1韓国を代表するミンヒジンがプロデュース
理由2NewJeans「ZERO」
理由3韓国人の感情を呼び覚ます
イントロから楽曲制作者250の世界観が満載されていて大好きだ。この電子音は250が「ポン」と呼んでいて、韓国人の感情を呼び覚ます音と定義している。僕の感情も一気に引き上げられた。ポンのパートが終わると、UKガラージのつくつくしたハイハットが入ってくる。これもNewJeans楽曲に共通しているビートで僕がNewJeansを好きな理由のひとつだ。
理由4NewJeansワールド全開
この2つのビートパターンにメンバーの高音ボーカルが乗ってくると、もうそれはNewJeansワールド全開になる。「ポン」の感情に、ボーカルの炭酸のような爽やかさがぴったりあう。
理由5赤をコーラの象徴として使用
そしてサビが始まる。コカコーラマシッタ。コカコーラ美味いね。とボーカルがリフレインするのだ。このサビは楽曲を聴き終わったあとも、お風呂でシャワーを浴びながら無意識に口ずさんでしまっているほど破壊力が抜群だ。僕の聴覚情報全てに、コカコーラ美味しいねと刻み込まれてしまっている。
理由6無意識にサビを歌ってしまう
実はこのサビパートで、IVEのペプシと差がついたと個人的に分析した。IVEのペプシは、楽曲のMVを見てはじめて飲みたくなるのだが、NewJeansのコカコーラは聴き終わったあとでも無意識に飲みたくなるのだ。
理由7サブリミナル効果
無意識って恐ろしいなと感じるのだが、広告プロモーションの面白さはまさにここにある。映像を見る、楽曲を聴いてその商品やブランドを無意識に好きになるってなんて面白い感情なんだろうと思っている。特に好きな俳優やアーティストが出ている映像や楽曲などから受け取る感情情報は無意識に好意的に受け取ってしまうので、結果として、その商品が好きになるといった仕組みだ。
理由8重低音が効果的
話を楽曲に戻そう。サビの部分、歌詞も素敵なのだが、後ろで鳴っているバスドラムの重低音がかなり効いている。心臓の音と脳が感じがいして、ドキドキした感情が生まれてくるのだ。この重低音に合わせてUKガラージのつくつくしたハイアットが妙に心地よく感じてしまう。250なかなかの策士だ。
理由9コカコーラ本体登場
2番に入ってようやくコカコーラ商品本体が登場してくるのだが、もうサビを聴いたあとなのでここでも無意識にスーパーの冷蔵庫から商品をつかんでかごに入れる自分を想像してしまう。コカコーラの映像制作者、かなり優秀だ。
理由10MV最大の見せ場美味そうに飲む
そしてこのMV最大の見せ場がここからだ。サビ前のパートで曲を中断して、メンバーからコカコーラの缶を手渡されて、メンバーが飲むシーンが入ってくる。ここはビールのCMと共通していて、うまそうに飲むシーンを疑似体験させる演出だ。ちなみに今回、メンバーはほんとにコーラを飲んでいない。コーラをあんな勢いで飲んだら炭酸でゲホッとなってしまうからだ。そして喉が動いていない。そんなことはどうでもいい。
理由11コーラを飲んだ爽快感を表現
大事なことはこのシーンのあとに入るサビパートだ。コカコーラマシタ。コカコーラでしたと言っているのではない。コカコーラ美味いねと言っている。そして、映画の演出用の重低音がドーンとなってからサビに入った。もう演出としては最高だ。コーラを飲んだ爽快感を重低音のどーんという音で表現したのだ。映画館で観たらお腹のそこに響いてくるようなあのドルビーサウンド的な音だ。そしてUKガレージのつくつくしたサウンドと心臓音に近いバスドラムの組み合わせ。
理由12花火を観ながらコーラを飲む
そして最後の演出は、海岸で花火が打ち上がりそれをメンバーがコカコーラを片手に眺めているシーンでMVは終了する。ストーリーとして完璧だ。本当にこの映像を作ったプロデューサーは映像演出、特にコカコーラや飲料品の演出効果について詳しい人が取らないとここまでの映像にはならない。よって無意識的にこの映像や楽曲を聴いてしまうと、無性にコーラを飲みたくなる理由はここにある。
まとめ
以上、ペプシとコーラのプロモーション楽曲についてお話してきました。如何でしたでしょうか。両方観たら、コカコーラが飲みたくなるという結論になりました。みなさんも好きなブランドや商品があったら、映像や楽曲聴き比べてみてくださいね。